「地芝居サミットinおがの」メモリー(前編)
「第27回地芝居サミットinおがの」(第52回小鹿野歌舞伎・郷土芸能祭)が、 10月19日(金)、20日(土)の2日間にわたり盛大に開催されました。
その様子を前後編に分けてこのブログで紹介させていただきます。
地芝居サミットにお越しにならなかった方はその雰囲気だけでもお伝えできたらと思います。
また、サミットに来られた方は、思い出や感想を振り返っていただけたら幸いです。
★10/19 地芝居サミット1日目
屋外での開催でしたので、雨にならないかハラハラしながら当日を迎えました。
が、お陰様で朝は気持ちのよい青空が広がり、サミットの開催を祝福しているかのようでした。
1日目の公演会場は、小鹿野春祭りの山車のひとつである「春日町屋台」を舞台としての上演です!
屋台本体の両脇に舞台を作り付け、さらに花道もあります。
天井は大人が立ち上がって演技ができるほど十分な高さがあり、歌舞伎が上演できるように様々な工夫が凝らしてある絢爛豪華な屋台です。
小鹿野町にはこのような芝居ができる屋台がもう一基、「上町屋台」があります。
毎年4月に行われている春祭りでは、この2基の屋台の上で賑やかに歌舞伎を上演します。
続いては、小鹿野子ども歌舞伎 のみなさんによる「寿曽我対面工藤館之場」
この日は素晴らしいことがありました。
長年にわたり子どもたちを指導されてきた柴崎師匠に代わり、今回から、写真の小鹿野子ども歌舞伎の卒業生である若い女性のおふたりが、新しく子ども歌舞伎の師匠になられたとのことでした。
柴崎師匠のご尽力に御礼申し上げますとともに、このように歌舞伎の伝承が次の世代へ受け継がれていくことに対し、若いおふたりに心から感謝したいと思います。
午後は、【奈倉女歌舞伎の会】 のみなさんによる「青砥稿花紅彩画浜松屋見世先之場」でした。
こちらの団体の皆さんは、奈倉という地域にある妙見宮秋まつりにて、その地域に住む女性だけで歌舞伎をされる団体です。
日本中で女性だけによる女歌舞伎は非常にまれで、貴重な歌舞伎団体と言えます。
今回は、奈倉女歌舞伎さんの十八番である「浜松屋見世先之場」が披露されました。
おとこまさりの迫力ある演技やセリフ回しに引き込まれてしまいました!
続いて、十六神楽保存会 の皆さんによる「釣り場」
この演目はタイトルにもあるように釣り場が舞台になっています。演目の後半では、釣れたものを観客の皆さんに投げたりする振る舞いの部分があり、その振る舞いをいただこうと、子供や大人も大いに盛り上がりました!
屋台歌舞伎の最後の演目は、小鹿野歌舞伎保存会による「絵本太功記十段目尼ケ崎閑居之場」でした。
芝居の終盤、中央の壁?がまるで回り舞台のように回って違う背景に変わります!
この時は、大勢の観客から「おーっ!」という声が上がっていました
おしまいに、全国地芝居サミット交流会での様子を少しだけ紹介させていただきます。
交流会では、全国の地芝居団体の皆さんを迎えて、賑やかに交流会が行われました。
その中で、元歌舞伎役者である小鹿野町長を筆頭に、地元の議員さんたちによる名士歌舞伎「青砥稿花紅彩画白浪五人男稲瀬川勢揃之場」が披露され、交流会は多いに盛り上がりました。
「地芝居サミットinおがの」メモリー(後編)へつづく