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これだけで楽しめる! 歌舞伎入門

はじめての方も安心!「これだけ歌舞伎豆ちしき」決定版

歌舞伎を初めて観る方にとっては、歌舞伎はイマイチなんだかよくわからない・・・、とっつきにくい・・・、観ていて「?」マークがついてしまう…、等々。色々疑問に思うことが多々あることと思います。
そこで、とりあえず、なんだかわからなくても、知ってると損しない歌舞伎に関する決め事をここでは紹介していこうと思います。
歌舞伎初心者の方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

小鹿野歌舞伎_歌舞伎入門
歌舞伎の黒子

【黒衣(くろこ)】

歌舞伎では、黒は見えないものという約束があるため、「黒衣」も舞台上では見えないことになっています。

「黒衣」の仕事は多岐にわたります。主に小道具を渡したり片付けたり、衣裳の着替えを手伝ったり、時にはセリフを忘れた時の助っ人としても活躍します(笑)

歌舞伎の隈取

【隈取(くまどり)】

白塗りの顔に、血管が浮き出たような化粧は、その色、形によってその役柄を表しています。
紅い隈は正義の人、藍(青い)隈は悪人や怨霊、茶色の隈は鬼や精霊などの変化(へんげ)を表わします。
隈取の化粧は、実に50種類もの種類があるそうです。

【見得(みえ)】

演技の途中で、突然止まってポーズをしたりする演技です。歌舞伎を観たことがない人は、突然役者が止まるので、いったい何が起こったのかとビックリする事でしょう。
見得は、今のテレビや映画の映像でいう、顔のアップやスローモーション、といったところなのでしょう。

いわゆる『ここぞという見せ場』で、観客の気を引きたいので、その表現方法として編み出されたもののようです。

 

歌舞伎六方

【六方(ろっぽう)】

芝居のラストシーンなどで役者が舞台から引っ込もうとするとき、歩いたり走ったりする手足の動作を誇張して見せる歌舞伎独自の表現方法のひとつが六方です。
有名な六方として、義経千本桜の狐の化身である忠信による『狐六方』があります。
役者の引き際をより印象的に象徴的にしたい時に使われます。

【十八番(おはこ)】

得意なもののことを「十八番、おはこ」と言いますが、その語源は歌舞伎にあります。
七代目市川團十郎が芝居を18作指定して、『これを市川家のレパートリーだ!』と宣言したことに寄ります。

18は東洋では縁起の良い数字で、十八と書いておはこと読ませるのは、箱入り娘のように奥へしまっておくほど大事という意味だそうです。
小鹿野歌舞伎にも、なんと十八番があるんですよ!

歌舞伎の色の意味

【歌舞伎は「色」で判断せよ!】

情熱、正義、生命力、若さの象徴。正統派のヒーローには赤の隈取が、武家のお姫様などには赤い着物が使われます。

―黒は存在しないの意味。だから黒衣(くろこ)の衣装を着ている人は、「存在しません、見えません」の意味。
また、「悪の香り」を漂わせる意味の黒は、意地悪、強い個性や腕力の持ち主であり、影のある人悪人権力者などに使われます。

江戸紫江戸の粋の象徴高貴な色ですが、美しい美男子にも使われています。

萌黄フレッシュな若い娘青年のイメージ都会的ではなく田舎の純粋な娘に使わることが多いです。

浅葱―鮮やかな空色は、伊達な色として江戸時代に流行した色。若い美男子には、必ずと言うほど、この浅葱色が使われ、みずみずしい若さを表現します。
でもなぜか歌舞伎の芝居で浅葱色を身に着けている人は、死ぬことになっているという暗黙のルールも。。。

シルバー妖しい色の代名詞亡霊などに使われます。