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小鹿野歌舞伎に初のスーパー歌舞伎が誕生⁉

7/7(日)下小鹿野のあじさい公園にて行われた第19回あじさい祭りでのおがの夢歌舞伎公演「日本武尊の大蛇退治(ヤマトタケルのオロチ退治)」

猛暑にもかかわらず小鹿野町内外の大勢の皆さんが見守る中、これまでに無かった新しいスタイル、言わば〈小鹿野町版スーパー歌舞伎〉とも言えるような完全オリジナル創作歌舞伎がここに誕生しました! 

おとなも子供も食い入るように鑑賞されていた〈おがの夢歌舞伎〉の様子を、写真で少しでもお伝えできたらと思います。


★このお芝居は、小鹿野町の史跡や伝説がもとになって作られたオリジナルストーリー❣

小鹿野町にあるヤマトタケルが詠んだと言われる石碑

現在の小鹿野町長の7代前にあたる村の名士の森為美が、↑の石碑を建てました。その折、石碑の撰文を依頼したのが安積艮(あさかごん)斎という有名な学者でした
(さい)
 写真 左安積ゴンサイ   右:森為美 
このお二人が石碑の完成式で話をしていて、その際開けてはならない重要な文箱を安積ゴンサイが開けてしまったところから、舞台は江戸時代から一気にヤマトタケルのいた古代日本へタイムスリップします
ヤマトタケルが登場し、「剣の舞」を哀愁たっぷりに舞います
小鹿野町河原沢の尾之内沢の村人がヤマトタケル一行にオロチ退治を頼みにくると、そこへオロチがやって来て…
タケルの従者たちはオロチにまったく歯が立たず、とうとうタケルとの一騎打ちに!
アクロバットな立ち回りに観客席から拍手喝采

オロチがタケルの破れ諭されたオロチは、尾之内沢を守る善良な龍へと変身していく。その様子を見事なライブアートパフォーマンスで表現されていく
オロチから龍へ・・・タケルによって導かれた尾之内沢の龍

そして大団円へ! 


と、これだけでも見応えがあると感じていただいていると思いますが、実はここに至るまでに〈村一番の美女?!〉と従者たちのお笑い場面や、神鹿の化身でヤマトタケルを小鹿野町へ案内してきた〈オシカノ〉の絶命シーンがあったりで、観客を飽きさせない工夫がところ狭しと散りばめられていました。

絶世の美女ぶりにオロチもタジタジ!
小鹿野町にある「小鹿塚」は、タケルが道に迷った際に小鹿野へ道案内をした神鹿が、小鹿野に至って精魂尽き葬られたものと言われています


このように、小鹿野町の史跡や伝説等を巧みに取り入れて作られた地元の画家 小菅光夫さん作「日本武尊の大蛇退治」

そしてそれは、村岡友憲さんと大西まさしさんによる大道芸ユニット「墨鹿屋」のアクロバティックな演出×歌舞伎サークルうぶの田隝師匠はじめベテラン役者・裏方の皆さんと、小鹿野歌舞伎保存会の皆さんの協力によって創り上げられました。

小鹿野歌舞伎保存会の堀口会長もこの新しい歌舞伎の誕生をとても喜んでいらっしゃいました。

まさに、小鹿野歌舞伎の伝統があったからこそ生み出すことができたものと言えましょう。

昨年は、小鹿野町の歴史を題材にして作られた「日尾嶽山誉寒梅(ひおたけやまほまれのかんばい)」が13年ぶりに上演されました。

そして今年新たに生まれた「日本武尊の大蛇退治」

10月19・20日には全国地芝居サミットが小鹿野町で行われます。

これからも小鹿野の地芝居には目が離せませんね。

また「日本武尊の大蛇退治」がどこかでお披露目されることを願っています。

■ 大道芸ユニット墨鹿屋オフィシャルサイト パファーマー・大道芸人・出張パフォーマンス・余興・企業イベント・学校公演 (sumirokuya.com)
 
追記:掲載の写真は、小鹿野町役場広報課、ペンネームmiazoさん、他皆さんにご協力にいただきました。ありがとうございました。

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