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小鹿野歌舞伎が魅せる今年1年の集大成「熊谷陣屋」

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第49回小鹿野町郷土芸能祭の2日目、17日(日)のトリを務めるのは、
小鹿野歌舞伎保存会による「一谷嫩軍記 熊谷陣屋之場(いちのたにふたばぐんき くまがいじんやのば」です。

今年の保存会は、「一谷嫩軍記」イヤーでした。

4月の小鹿野春祭りと7月の彦五郎祭では、「一谷嫩軍記」の熊谷陣屋の前の場にあたる「陣門・須磨浦組討之場」(写真下↓)を。

 

そして8月の福島県南会津市にある農村舞台「大桃の舞台」(写真下↓)での公演と、

11月7日の群馬県渋川市の「上三原田の歌舞伎舞台」公演(写真下↓)では、
「熊谷陣屋」を披露しました。

どちらの農村舞台も国の重要民俗文化財でのイベントに招待されてのもので、
その芝居は観客の心を唸らせ、小鹿野歌舞伎の地芝居の底力を存分に発揮されたものでした。

あえてベテラン揃いでキャスティングされたという今年の「熊谷陣屋」

稽古風景を覗かせていただくと、確かに”ベテランさんだからできること”を目の当たりにしました!

それは、ある役の方が休みで、その稽古にいない時に起こりました。

普通なら誰かが台本を読みながら代わりをやるのに、その稽古では、

ある役者さんが、自分の役と休みの人の役を、台本も見ずにスラスラと代わる代わる演じてていたのでした!
しかもその休みの人の台詞を言っていたのは、ひとりではなく、そこにいたほぼ全員だったのです。

保存会の堀口会長が、「今回のキャストは、ここにいるみんなが主役ができる人」とおっしゃっていたのも納得です!

さて、、、そろそろ小鹿野歌舞伎保存会の「熊谷陣屋」、観てみたくなってきた頃ではないでしょうか?

小鹿野歌舞伎の円熟の舞台、「一谷嫩軍記 熊谷陣屋之場 」は、
11月17日(日)午後1時45分~ 小鹿野町文化センターにてご覧になれます!
どうぞじっくりとお楽しみください。

 

なお、まだ「熊谷陣屋」をご覧になったことがないという方は、予めあらすじを予習されて行かれることもオススメします。
こちらも併せてご覧下さい。↓ ↓ ↓

一谷嫩軍記 熊谷陣屋之場 あらすじ

 

*あらすじについての注釈:小鹿野歌舞伎の熊谷陣屋は、熊谷次郎直実が登場する前の場面から始まります。
これも小鹿野歌舞伎の特徴のひとつです。

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