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江戸の粋を楽しもう!

11/17.18に行われる第48回小鹿野町郷土芸能祭に向けての稽古に励む、歌舞伎サークルうぶを訪ねてきました。
今回の演目は踊りで、「かっぽれ」と「蝙蝠(こうもり)」だそうです!

「こうもりが 出てきた浜の夕涼み
川風サッと 吹くぼたん
あらいしかけの 色男
いなさぬ いなさぬ いつまでも
浪速の水に うつす姿エー」

「蝙蝠(こうもり)」の歌詞です。
江戸歌舞伎の市川團十郎の家紋はこうもりと牡丹。
つまりこの歌詞でいうこうもりとは團十郎のことを差しています。その團十郎が、大阪の芝居小屋に出演していた時に当時の大阪の人々が團十郎がに対し、『かっこいいから帰らないで!』と歌ったのがこの曲だそうです。
しっぽりとした夕涼みの唄と思いきや、実は歌舞伎界のスーパースターだった團十郎のことを唄っていたなんて、江戸時代の人はなんと洒落が利いていることでしょう。。。

「蝙蝠(こうもり)もかっぽれも、江戸のお座敷芸のひとつなのよ。」師匠の田嶋さん。
そんな田嶋さんの歌舞伎役者としての初舞台は、なんと4歳の時。
祖父も父も地元の名歌舞伎俳優という、まさに歌舞伎のサラブレッドである田嶋さん。
小学5年生の頃から本格的に三味線を習い、
以後ずっと小鹿野歌舞伎に携わっていらっしゃいます。
うぶの師匠の他に、太夫や下座音楽の指導者として、後進の指導に尽力されています。

「うぶは、来るもの拒まずで、みんな楽しくやりましょう」
と会長の高岸さん。

休憩中も、振りをみんなで確認し合ったり、、、

おしゃべりし合ったり、皆さん仲良し!

うぶの踊りは、17日(土)、18日(日)両日の昼休み時間
(17日は11:30~、18日は11:40~の1時間)の間に、歌舞伎横丁(会場入り口付近)にてご覧になれます。
「かっぽれ」はリズムの効いたとても楽しいノリの良い曲です。
歌舞伎と一緒に江戸情緒を楽しみたいですね。

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