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まるで江戸時代に迷い込んだような小森歌舞伎

古き良き時代の日本を感じる小森歌舞伎。
そこには人々の温かさがあり、懐かしさがある。

小森歌舞伎の公演場所は、諏訪神社境内、諏訪の森記念館。

そこまでは、のどかな田園風景が広がり、畑と畑の間の道を通りたどり着く。

道の両脇には提灯がリズムよく飾ってあり、まるで歌舞伎をする舞台まで道案内をしてくれているよう。

風が秋草の香りを運び、提灯の先には諏訪神社の鳥居が見えてきた。

諏訪神社へ行くと、子供たちが走り回って遊んでいる。

おじさんたちは、祭りの準備をしている。

田舎の祭りの風景が心を和ませる。

諏訪神社の境内の横では座敷が敷かれていて

孫を連れたおじいちゃんやおばあちゃんが嬉しそうに歌舞伎を待っている。

パック酒の日本酒と家で作ってきたご馳走を持ち寄っている。

おじいちゃんはすでにお酒で顔が赤くなり、孫はおにぎりを頬張る。

いよいよ歌舞伎が始まる。

太鼓の音と三味線の音。

そして役者の声に惹きつけられる。

普段の生活から離れ、別世界。最高の時間だ。

私も炭焼きの焼き鳥を頬張りながら、この世界感を楽しむ。

ここは江戸時代か?そんな錯覚を覚える。

ご馳走とお酒を飲みながら、お祭りと歌舞伎を楽しむ。

昔の人は、何より楽しく豊かな時間だったのではないだろうか?

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