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小鹿野歌舞伎保存会による「絵本太功記十段目尼ヶ崎閑居の場」の見どころを紹介!

先日、郷土芸能祭2日目、11/18(日)13:30~出演する小鹿野歌舞伎保存会「絵本太功記十段目尼ヶ崎閑居の場」の最後の稽古にお邪魔させていただきました。

今回は、その稽古風景より、芝居の見どころなどをお伝えしたいと思います。
*個人的な見解もあるかと思いますが、そこはどうかご容赦ください。(謝)

そもそも「絵本太功記」とは、織田信長を討った「本能寺の変」の前後の明智光秀の苦悩と葛藤を重点におき描かれた作品です。
その十段目にあたる「尼ヶ崎閑居の場」では、信長を討ったのち、それを良く思わなかった光秀の母の隠居先(尼ヶ崎閑居)が舞台になっています。

*詳しいあらすじにつきましては、ブログにて掲載しましたので、そちらをご覧ください。
http://oganokabuki.com/2018/11/16/%e7%b5%b5%e6%9c%ac%e5%a4%aa%e9%96%a4%e8%a8%98%e5%8d%81%e6%ae%b5%e7%9b%ae%e5%b0%bc%e3%83%b6%e5%b4%8e%e9%96%91%e5%b1%85%e3%81%ae%e5%a0%b4%e3%82%92%e3%81%8a%e3%81%95%e3%82%89%e3%81%84%e3%81%97%e3%81%a6/

 

序盤は、光秀一家の女3代が出揃います。

明智光秀の子、十次郎の嫁、初菊。祝言の盃と初陣の盃が一緒になるという、悲劇の嫁。
初菊は十次郎の兜が重すぎて持てないので、畳の上を引きずって奥へ引っ込むところなどは、なかなかの見どころです。

光秀の妻、操。瀕死の義母の想いを汲み取ってと、光秀に懇願する操の見せ場は、熟練した役者でないとできない役どころ。

光秀の母、皐月(さつき)。自身の子に刺された竹槍の傷をこらえつつも、なお気丈に振る舞い、光秀を諭す。
死の別れ際には涙を誘われます。

光秀の息子、十次郎。親を助けたいがために、許嫁の初菊と祝言の盃を交わすも、死を覚悟しての初陣に出る。初菊との別れのシーンに切なさを隠せません。

そして、光秀さん。迫力のある演技に、感動ものです。光秀の覚悟と凄みが伝わってきました!

そして、光秀の敵方はこちら。お馴染み、秀吉と加藤清正。

加藤清正(劇中は正清の名)さん。「ラストをカッコ良く盛り上げたい。」と語ってくださいました!

「風呂が沸きました。」と白々しく登場していたお坊さんらしき人は、実は秀吉(劇中は久吉の名)でした。光秀一家を襲った悲劇のあとに秀吉が出てくると、まるで秀吉が悪人に思えてきてしまいました!

以上、登場人物をすべて紹介させていただきましたが、
要するに、このお芝居は、ほぼ出演者全員に、「見せどころがある!」ということなのです。

そして、さらに生涯学習課の山本さんが、こう教えて下さいました。

「手の指先の細かい動きや仕草にいたるまで、小鹿野歌舞伎に昔からずっと伝承され続けてきた型も、ぜひご覧いただきたい。」
と、、、。
なるほど! 東京の歌舞伎座にはない、江戸時代の昔ながらの型は、ここ小鹿野歌舞伎にあったのか!